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【話題の焦点】 2008年2月25日 掲載
内部統制 どう変わるのか「仕事」と「会社」どうやら残業や休日出勤が増えそうだ 「もう研修やった?」「ウチの会社は来月から先行導入だよ」 サラリーマンが集まる飲み屋でこんなやりとりが聞こえてくる。この4月から導入される「内部統制」のことだ。業務の流れや営業内容をことごとく文書化することが求められ、仕事の現場も大きく変わりそうである。 ●4月からスタート (Q)内部統制の目的は何なの? (A)内部統制は「見える化」なんて言われたりする。企業などの組織はいつか不正や不祥事を起こすという前提に立って、社内組織、業務の流れ、営業活動などをすべて文書化して、「外からも会社の実態を見えやすくする」のが狙いだ。 「具体的には“業務の効率化”“財務報告の信頼性”“コンプライアンス”“資産保全”のために社内システムを整備し、それがきちんと機能しているかをチェックして記録に残さなければなりません」(経営コンサルタント) (Q)すべての企業に義務付けられるのか? (A)対象となるのは上場企業だが、非上場企業でも上場企業と取引があれば、契約や取引の内容を文書化しなければならない。 (Q)仕事が煩雑になると聞いたけど……。 (A)「面倒なことが多くなることを覚悟しなければならないでしょうね。なにしろ、職務分担や取引先との契約内容など、すべてのことに担当部署の責任者の承諾が必要になり、それを記録に残さなければならなくなるからです。これまでなら事後承諾でOKだったことも、事前承認が必要とされ、上司が不在で承認が取れないと、何も進まないという事態も予想されます。売上金の請求と集金・入金は別々の社員が行うことが義務付けられるので、請求書を持って集金なんてことはできなくなります。接待も本当に有効だったかどうかを、文書で報告しなければならない会社も出てくるでしょう」(税理士) ●口約束や口頭による指示はダメ (Q)押し込み販売や口約束の契約はダメなの? (A)口約束だけの取引は売り上げ計上できなくなるから、電話で「期末なのでひとつよろしくお願いしますよ」というような営業はできなくなる。また、メンテナンス担当の社員が得意先で消耗品の追加を頼まれても、すぐ引き受けることはできない。注文書を受注担当部門にファクスかメールしてもらい、受注部門の責任者の承認を取ってからということになる。 (Q)部下に指示を出すのも文書化が必要? (A)「仕事が増えるのは現場よりもむしろ管理職でしょうね。口頭でよかった部下への指示も、事前に文書で通達しなければなりません。しかも、そうした指示や部内体制がプロセス通り進んでいるかの報告書も作成しなければなりません。四六時中デスクにいなければならないし、休日出勤も増えるでしょう」(公認会計士・持永勇一氏) (Q)セキュリティーが厳しくなる? (A)社内管理も厳しくなる。ICカードを使ったセキュリティーシステムが導入され、情報漏洩(ろうえい)防止のために日報や月報を暗号化していないメールで送ることも禁じられそう。書類を机の上に置いたまま外出したり退社したりしたら、それだけでペナルティーものだ。 |
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