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【話題の焦点】
2006年5月25日 掲載
知らぬ間に使っていないか恥かき日本語

周囲は失笑。

「十把一絡(から)げ」を「一把一絡げ」と覚えてしまい、あるとき間違いに気づいて「ヒャア、恥かいてた!」と、ひとり赤面するなんてことは多い。しかし、こういうことほど他人は教えてくれない。気づかぬふりしてクスッと笑うだけで、だからいい年になっても(いい年になるほど)、ご本人は間違えっぱなし。あなたもこんな「恥かき日本語」を使っていないか。

☆流れに棹(さお)さす
 大勢に流されず主張を通すことのように使われるが、正しい意味はまったく逆である。棹を操って川の流れに乗ることで、チャンスを逃さずうまく事を運ぶこと。

☆すべからく
「すべて」の気取った言い方ではない。「須く」は「すべからく……べし」の形で使い、「当然、××すべきだ」という意味。「すべからく営業マンはお客さま優先で仕事すべし」なら正しい。

☆上意下達
 上意は「じょうい」でいいが、下達は「げだつ」ではなく「かたつ」。無理して使うよりトップダウンでいい。

☆職住接近
 接近は「近づいてくる」という動きを表す言葉だから、職住の場合は「近接」である。

☆一段落
「仕事がひとだんらくしたら」なんて使っていないだろうか。「いちだんらく」と読む。

☆上様
 飲み屋などで領収書のあて名を聞かれたとき、「うえさま」と答えるが、本当は上得意、上客の略だから「じょうさま」だ。
 でも、じょうさまなんて言ったら、店員は「ハア〜」という顔をするだろうし、連れからは「知ったかぶりのいやなヤツ」と思われます。念のため。

☆汚名挽回(ばんかい)
 仕事でミスして「汚名挽回します」なんて言っていないか。汚名は「雪(そそ)ぐ」もので(だから雪辱と言う)、挽回するのは「名誉」。汚名を挽回したら、また上司に叱られるぞ。

☆手間暇惜しまず
 労力と時間を十分に費やすことだから、手間暇は「かける」でなければいけない。惜しまないのは「骨身」。「骨身を惜しまず」は苦労を嫌がらずに励むこと。

☆ひとつ返事
 頼まれ事にすぐ返事をする意味で、「ひとつ返事」と思い込んでいる人が少なくない。気軽に引き受けるときは、つい「はい、はい」と繰り返してしまうことだから「ふたつ返事」じゃなければおかしい。

☆習い性になる
「以来、ならいしょうになってしまってね」などと使うが、正しくは「ならい、せいとなる」。習慣(習い)が生まれながらのもの(性)のようになることを言う。癖や習慣になることではない。

☆しめやか
 結婚披露宴の司会で「先程、お2人はしめやかに挙式」なんて言っていないか。しめやかはしんみりしたさまで、葬儀などで使う。



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