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【話題の焦点】
2006年4月12日 掲載
牛乳の次に嫌われるのは何か

恐ろしや健康ブーム!

「余剰乳」というらしい。余った牛乳1000トン(1リットルパック100万本!)が廃棄処分されたニュースには驚いた。
 高カロリーのイメージが強い牛乳は、健康ブーム、ダイエットブームのあおりで、豆乳やミネラルウオーターに押されて消費量が急減中だ。毎日飲む人が17年ぶりに4割以下になっている。
「牛乳の消費が落ち込んだのは04年から流行している食事法『マクロビオティック(マクロビ)』が原因じゃないかといわれているんです」と、健康ライターが説明する。
「マクロビは乳製品や肉を避け、主に玄米など穀物や豆類、有機野菜を取るように提唱している食事法。ダイエットにも効果があると考えられています。『牛乳を飲むから小学生に骨粗しょう症が増える』など、従来の健康法を覆す主張が目立つのですが、これが女性を中心に強く支持されている。健康雑誌は“マクロビ特集”を組むと売れるというし、今や街中に“マクロビカフェ”や、“マクロビ総菜屋”があふれているほどです」
 やり玉に挙げられた牛乳が真っ先に狙い撃ちにされた格好だが、これからは同じ乳製品のチーズやヨーグルトの消費が落ち込む可能性がある。“動物性タンパク”自体がまずいらしいから、卵や肉、魚も敬遠されるかもしれない。日本の畜産業はピンチだ。
「でも、マクロビだって今後どう転ぶか分かりませんよ。『玄米が便秘の原因になってダイエットに悪影響を及ぼす』と主張する専門家もいますから」(健康雑誌編集者)
 社会評論家の武田徹氏は牛乳廃棄問題についてこう語る。
「牛乳が完全食だと教えられた私みたいな世代からすると、ちょっと信じ難いニュースですね。今のダイエットブームや健康食品ブームは科学的根拠が乏しく、信仰に似たようなところがあると思う。現代人は飽食で、消費者は何を食べていいのか迷い、強迫心理状態に陥っているのではないか。だから“ヤセる”とか“健康にいい”という情報が発信されると、それに一斉に飛びつく。否定する情報が出るとクモの子を散らすように離れる。これからも余剰乳問題と似たケースが次々と起きると思います」
 恐ろしや、健康ブーム……。



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