|
【ビジネス&企業News】 2004年5月27日 掲載
架空増資騒動 老舗・丸石自転車転落の軌跡00年11月期以降赤字決算続き ここまでくると、立ち直るのはかなり厳しいかもしれない。 「架空増資」疑惑が浮上し、事実を掌握しているはずの経営トップは「連絡が取れない」状態に陥った老舗・丸石自転車だ。 仕方なく会社は25日に八木芳雄前社長(52)を解任し、取締役に降格させている。そして、きのう(26日)、新社長の永堀隆司氏(52、前専務)が口を開いた。 「22日に事実を把握している社長(八木前社長)と連絡を取ろうとしたが取れなくなった」 永堀社長によると22日以降、前社長は行方不明ということになる。 異常だ。丸石自転車の本社は、東京・千代田区にある。昭和6年に建設された「丸石ビルディング」(旧大洋商会ビル)という近世ロマネスク様式の重々しいビルの2階部分に本社は入る。従業員は約100人。 「借りているだけで自社ビルではありません」(関係者)とのこと。 この重厚で歴史ある建物の中で、いったい何が起きたのか。 丸石自転車の創業は明治27年。横浜が創業の地で、日本で最初に自転車を輸入したことで知られる。すでに110年になる老舗だが、業界3位に甘んじている。 「昨年の初めから気になる動きは出ていました。直接業務とは関係のないところに丸石の手形が大量に出回っているという話でした。本業の自転車ビジネスは安価な中国製に押され、売れ行きが低迷。赤字決算が続いていましたからね」(経済ジャーナリスト) 90年代に経常赤字が続き、98年11月期に経常損益が黒字転換したのもつかの間、00年11月期から再び赤字に転落。03年11月期も売上高約46億3000万円、経常赤字は約6億7000万円、最終赤字は55億9600万円というありさまだった。 「それこそ自転車操業で、債務超過スレスレでした。そこで経営陣は第三者割当増資を実行したわけです。最初は良かったようです。それがだんだんと自作自演の疑いが高まり“見せかけ増資”にまで発展したのだと思いますね。何しろ約6億5000万円だった資本金を02年12月に約11億5000万円へ増資してからは、すごい勢いで増資を続け、今年1月には約45億円です。株価の動きも増資後は妙でした。仕手筋が動いているとの風説が流れたほどです」(前出のジャーナリスト) 丸石は、今月25日に上場廃止した「丸石自転車」に代わって、「丸石ホールディングス」を6月1日に東証へ上場させる予定だった。しかし、これも暗礁に乗り上げている。 東証が26日に、上場延期を正式発表したのだ。 さらに架空増資に絡んで不透明な取引も浮上しつつある。万事休す。丸石は最悪の結末を迎える可能性が高い。 |
|
●最新情報は「携帯電話」からご覧いただけます。アクセス方法はこちらへ。 ▼「ビジネス&企業News」記事一覧へ 〜2004年5月27日以前の記事〜 ●UFJ爆弾企業最終局面【ビジネス&企業News】 ●日本毛織社長 降井利光(ふるい としみつ)【社長の私生活】 ●カネボウ元社長 伊藤淳二の言い分【ビジネス&企業News】 ●終盤国会は大荒れ必至 「策士、策に溺れる」に終った小泉再訪朝【矢野絢也の永田町一刀両断】 ●絶体絶命UFJの命運<5>【ビジネス&企業News】 ▼同コーナー全記事一覧へ |
![]() | |||
|









コダワリ編集部イチオシ!
