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【ビジネス&企業News】
2009年9月17日 掲載
再び“円高不況”襲来

9月中に87円台も

●トヨタ1400億円、日産880億円、ホンダ600億円の利益が消える!?
 急激な円高が、企業業績を直撃しそうだ。
 8月上旬に95円だったドル・円は、あれよあれよという間に90円を切ろうかという水準まで進行。円高に歯止めがかからなくなってきた。民主党政権の内需拡大を優先する政策や、円高を容認する民主党議員の発言が円高を加速させているという見方があるが、三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジストはこう言う。
「今回の円高は、国内の動きとは別の思惑もあって進んでいると考えたほうがいい。世界の客であった米国経済の復活に疑問符が付いているのです。これが円高の最大の理由ですから、円高の流れは簡単には止まらない」
 これまでの円高とは明らかに違う。今後、さらなる円高はあっても、円安方向に向かうことは、ほぼあり得ない。
 日銀の6月企業短観によると、09年度の想定為替レート(ドル・円)は大企業(製造業)で94円85銭となっている。現在90〜91円あたりだから、想定以上の円高だ。多くの企業が為替差損を計上する必要に迫られる。
 個別企業の想定レートは90円台半ばから前半に集中している。そのため、1円の円高(対ドル)でトヨタは280億円、ホンダ150億円、日産110億円、コマツ32億円、パナソニック20億円、ソニー10億円の営業利益が吹っ飛ぶといわれる。
 宇野氏(前出)は、「9月中に87円台もあり得る」と予測した。もし、そこまで円高が進んだらどうなるか。トヨタ1400億円、日産880億円、ホンダ600億円、パナソニック60億円の利益が泡と消えてしまう計算だ。
 新光総合研究所のまとめでは、東証1部(金融を除く)企業の10年3月期(通期)の営業利益予想は前年比11%減だが、その程度では済まなくなる。
 円高不況で、赤字企業が続出。危険度は限りなく高まっている。

【想定為替レート(09年度)】
◇社名/対ドル/対ユーロ
◆トヨタ自動車/92円/131円
◆日産自動車/95円/125円
◆ホンダ/91円/127円
◆三菱自動車/92円/116円
◆日立製作所/90円/125円
◆東芝/95円/115円
◆パナソニック/※90円/132円
◆ソニー/93円/130円
◆NEC/90円/120円
◆シャープ/95円/125円
◆京セラ/92円/123円
◆キヤノン/95.33円/128.85円
◆コマツ/95円/125円
◆デンソー/95円/125円
◆リコー/90円/130円
◆TDK/90円/―
ユーロ・円は15日時点で133円34銭。※は下期



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