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【ビジネス&企業News】
2008年6月23日 掲載
HIS「06年トルコ バス事故」のその後

夏休みの海外旅行はご用心

●今なお16人の被害者が会社側と大モメ
 まもなく夏休みの海外旅行シーズン。だが、日本とは勝手が違う海外で交通事故などに巻き込まれると大変だ。現地の治療費のほかに、駆け付けた家族のエア代、帰国のチャーター機代など、ベラボーな金がかかるからだ。
 2006年10月、エイチ・アイ・エス(HIS)主催のトルコツアーで発生したバス横転事故では、HIS側と被害者側がいまだにモメている。ツアー客は24人が参加。1人死亡、2人重体という大事故だったが、そもそも、旅行中の事故については、旅行会社の責任が限定されていることもあり、今なお16人が会社側と争っている。
「旅行約款に基づく『特別補償規定』で、旅行会社は過失の有無にかかわらず死亡補償2500万円、入院見舞金4万〜40万円(海外旅行の場合)などを支払うことになっています。しかし、これ以上の補償は、旅行会社の過失責任を認めさせなければ、なかなか難しいのです」(大手損保の旅行保険担当者)
 当初HISは治療費支給のほか「医療費以外の損害については具体的な損害内容や損害発生時の状況にかんがみ対応する」という文書を社長名で被害者に送った。
 ところが、その後HISは和解金15万〜105万円を提示し、この和解に応じなければ、家族の救援費用などの返還を求めると言い出した。交渉は事実上の決裂状態で、事故原因を巡るトルコ側との話し合いも進んでいない。
 ある被害者が、この事故でかかった費用(1人分)は、「医療費(180日以内)1000万円」「帰国チャーター便1500万〜3000万円」「家族救援費100万〜200万円」だという。少人数で帰国したためだが、目の玉が飛び出る額だ。
 ついでにいうと、イラン武装勢力に誘拐された横浜国大生、中村聡志さんの事件も「航空費、滞在費等直接的な経費は保護された邦人の自己負担が原則」(外務省報道課)という。
 子供が外国旅行に行く時は、保険をかけておくのが大前提だ。



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