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【日本人を劣化させるテレビの大罪】 2008年3月26日 掲載
倫理なき暴走に視聴者がノー!!スピリチュアル番組の悪辣手法 あまりにもひどい番組に対しては、視聴者も黙っていない。NHKと民放がつくった放送界の第三者機関「放送倫理・番組向上機構」(BPO)にも多数の意見が寄せられる。2008年度(2月末まで)の累計は1万5903件。このうち番組全般に関するものが6977件に上る。 視聴者からの声とは別に、BPOでは放送倫理検証委員会が、問題視した番組について自主的に検証し、番組関係者へのヒアリングや局への問い合わせなどを通じ、委員会としての見解や意見を公表している。 「これまでに『みのもんたの朝ズバッ』(TBS)の不二家関連報道で見解を、『ハッピー筋斗雲』(フジテレビ系)、『報道ステーション』(テレビ朝日)のマクドナルド元従業員制服証言報道で意見を公表しています」(BPO関係者) 「ハッピー筋斗雲」は、ドッキリカメラ手法で出演させた美容院経営者(中越地震の被災者などに無償でリンゴを送って励ましていた人物)に、「スピリチュアルカウンセラー」なる江原某が対面し、「亡き父のメッセージ」なるものを一方的に伝えるという内容だった。 しかし、それは経営者には耐え難いものだった。「リンゴを送る経費で美容院が経営難に」と番組内で強調したり、江原某は「自分自身の生活を度外視してはだめ!」などといったことを、亡き父の言葉として伝えたのだ。 委員会はこの番組を「初めからスピリチュアルカウンセラーありきの企画」と指摘。そのうえで結論として次のように述べている。 「バラエティー番組だからといって、出演者の生活に関わるマイナス情報を十分な裏づけも取らずに強調し、その生活に影響を及ぼすような内容の放送をしていいのか」 「出演者の心情に気を配った手続きも取らず出演させ、一方的にスピリチュアルといった非科学的なカウンセリングを押しつけてもいいのか」 当然の意見だろう。だが、問題になった番組はあくまで一例に過ぎない。現に、今でもスピリチュアルを売りにした番組はなくなっていない。 「さすがに世間の目を気にしているのか、番組PRのホームページに、『前世や守護霊は現在の科学で証明されたものではありません』なんて断りを入れています。でも、視聴率が取れる限り、この手の番組はなくなりませんよ」(TV関係者) 視聴率至上主義のテレビに自浄力、放送倫理を求めるのは、八百屋で魚を求めるようなものなのか。だが、いつまでも好き勝手をやっていると、公権力の介入を招くだけである。自らの首を絞めていることに、TVマンたちは気が付いていないのだろうか。 |
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