|
【ビジネス&企業News】 2006年8月22日 掲載
興銀最後の頭取 故西村正雄氏の直言関係者を驚かせた 興銀(日本興業銀行)最後の頭取・西村正雄氏が今月1日に心不全で他界して3週間。来月7日に都内のホテルで、みずほグループ葬が営まれるが、亡くなる直前の西村氏の直言が、財界関係者らの間で話題になっている。 みずほホールディングスの共同会長を退いてからあまり表に出てこなかった西村氏だが、突然、さまざまなメディアに登場した。「論座」(7月号)、「日経ビジネス」(8月7・14日号)、「東京新聞」(8月16日、19日)、「週刊現代」(8月19・26日号)と立て続けだ。 日経ビジネスでは、日本航空の増資手続きを痛烈に批判。JALの社外監査役として、7月13日の取締役会で異議を唱えた一件の内情を語るとともに、JALの企業体質も「まだ官僚的」とバッサリ切り捨てている。 関係者らが驚いているのは、論座、東京新聞で小泉政治、靖国参拝、戦争責任といった政治のテーマに真正面から言及し、次期政権の課題を直言している点だ。安倍晋三官房長官の叔父ということでスポットが当たったのだろうが、その内容は手厳しい。 「首相の靖国参拝は、戦争被害者のアジア諸国に加え、欧米諸国からも非難されている」と指摘した上で、「次期首相は、過去の戦争責任を自覚して現実的な外交を優先すべき」と助言。「戦略的アジア外交の再構築こそポスト小泉の最大の課題」と結んでいる。 時の政権に批判的な意見を持っていても、メディアで堂々と批判する財界人は少ない。一連の発言について、西村氏(享年73)と同年代のベテランジャーナリストは「あまりに右に偏りすぎた今の時代に対する危機感から言うべきことは言っておこうという心境になったのではないか」とみる。 その一方で、今の財界人についてこう苦言を呈す。 「個人的に話をしてみると、60代前半以降の財界人の中には、西村さん同様の意見を持っている人が結構います。ところが、批判的なことを言って、自社のポジションにマイナスになってはいけないという判断が働いているのか、口をつぐんでしまう。かつては、木川田一隆(東京電力元社長)、賀来龍三郎(キヤノン元会長)といった“言うべきことは言う”という人物がいたんですがね」(前出のジャーナリスト) グループ葬に参列する財界人は、どんな思いで見送るのだろうか。 |
|
●最新情報は「携帯電話」からご覧いただけます。アクセス方法はこちらへ。 ▼「ビジネス&企業News」記事一覧へ 〜2006年8月22日以前の記事〜 ●ダイタンフード社長 丹道夫(たん・みちお)【社長の私生活】 ●大型M&Aラッシュ アドバイザーはウハウハ【ビジネス&企業News】 ●ミクシィ上場への期待感【ビジネス&企業News】 ●楽天 来夏ソニー創業の地に移転【ビジネス&企業News】 ●「ソニーの悪夢」はどこまで拡大するのか【ビジネス&企業News】 ▼同コーナー全記事一覧へ |
![]() | |||
|









コダワリ編集部イチオシ!
