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【すこやか生活術】 2008年8月7日 掲載
あなた“氷食症”かも?意外な病気が隠れてる!「氷が食べたくて食べたくて」 氷をバリバリと音を立てて食べる――。夏になるとよく見かける光景だが、氷をいくら食べても満足できないようなら、「氷食症」を疑った方がいい。聞き慣れない病名だが、若い女性の2〜3割がかかっているといわれ、中高年の患者も多いという。鉄分が不足しているとかかりやすいというが、どんな症状なのか。 中堅商社に勤務するAさん(28)は、数年前から氷を食べだすと止まらない。家にいるときは氷を食べ続け、製氷トレーを1日で平らげることもある。 ある日、友人の医師に話したところ、「それは鉄不足による貧血が原因の氷食症ではないか? 一度、病院に行った方がいい」と言われた。 半信半疑で血液検査を受けたところ、体内の貯蔵鉄量を反映する「血清フェリチン値」(正常値は男性20〜250ng/ml、女性5〜120ng/ml)などが低下。「鉄欠乏性貧血」と診断された。国家公務員共済組合連合会大手前病院の久山純副院長が言う。 「普段は口にしないようなものを食べたくなる病気を“異食症”といいますが、氷食症もそのひとつです。原因として最も多いのが、鉄分の不足により起こる鉄欠乏性貧血です」 若い女性は鉄分が不足している人が多く、女子中・高校生の1〜2割が氷食症ともいわれる。 「中高年の男性でも鉄欠乏性貧血なら、氷食症にかかります。無理なダイエットをしている人、鉄分を吸収するのに必要な胃を切除した人は気をつけた方がいいでしょう」(久山副院長) 氷食症の人の中には、気付かないうちに胃潰瘍や痔(じ)、あるいは腎臓や膀胱(ぼうこう)の病気で長期間出血し続け、慢性的に貧血になっている人もいるという。一年中、無性に氷が食べたくなるという人は、疑った方がいいだろう。 なぜ鉄分が不足すると氷を食べたくなるのか。いまのところ鉄不足による摂食・体温・味覚などの中枢神経の異常が原因と考えられているが、ハッキリしない。 氷食症を放っておくとどうなるのか? 「すぐに命にかかわるわけではありません。しかし、氷食症の人は氷ばかり口にするので、鉄分がさらに不足。めまい、立ちくらみ、疲労感、持久力の低下などの貧血症状が強く出てきます。また、胃腸に負担をかけ、体温を下げるので免疫力を低下させ、他の病気を起こす可能性があります」(弘邦医院の林督之院長) 氷食症の治療は簡単だ。鉄分を補う錠剤を飲めば、1カ月ほどで症状は消える。 氷食症以外に「ドライマウス」や「心理的ストレスによる摂食障害」も氷を無性に食べたくなる。体内の鉄不足が解消しても氷食いが止まらないなら、口腔外科や心療内科などに相談することだ。 |
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