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【あの人は今こうしている】
2009年10月20日 掲載
売春強要で訴えられ、「一銭も支払う気はありません」

「青山エンターテイメント」社長だった早川寛さん

 クスリにおぼれて世間のさらし者になってしまった押尾学と酒井法子。芸能界追放は必至だろう。ところで、芸能界では薬物以外にカネとオンナをめぐるスキャンダルはよくある話。記憶に新しいことでは00年12月に発覚した“売春強要”スキャンダルがある。アイドルが事務所社長に売春を迫られたというもので、芸能プロ「青山エンターテイメント」の早川寛社長が告発された。当時、“鬼畜”のように叩かれた早川さん、今どうしているのか。

「今度、宇多田ヒカルのCDを出しましてね。彼女が9歳のときに歌った曲を収めたもので、タイトルは『幻の曲 9歳の想い出』。宇多田は親も本人も離婚してるでしょ。で、励ましの意味をこめて発売したんだけど、彼女が聴いたら懐かしく思うんじゃないかな」
 JR目黒駅から10分ほどのオフィスビルにある「ニューセンチュリーレコード」で会った早川さん、まずはこう言った。現在、同社の社長であり、音楽プロデューサーだ。
「芸能プロは10年前に手を引きましたよ。例の一件で新人タレントを育てることにほとほと嫌気がさしましたから。この会社を始めたのは、あるレコード会社から経営譲渡の話が持ち込まれたのがきっかけです。ウチは新人歌手のプロデュースは一切しない。理由はおわかりですよね」
「例の一件」とはもちろん、00年12月に表面化した「売春強要」スキャンダルのこと。その経緯を簡単に振り返ると――。
 当時、早川さんが経営していた「青山エンターテイメント」は“フォーラッシュ”なる女の子4人組のアイドルグループを抱えていた。
 彼女たちが早川さんから売春強要、脅迫、詐欺に遭ったと訴え、それをサンデー毎日が取り上げたのだ。

●「関係者への挨拶回りを売春強要に仕立て上げられ、礼儀作法の注意が脅迫になった」
「CDデビューも決まり、本格活動に入った矢先、週刊誌にデカデカと出たんです。騒いだのは3人、記事を見て腰を抜かしましたよ。関係者への挨拶回りを売春強要話に仕立て上げられ、CD発売にあたって彼女たちに諸費用の一部を負担させたことが詐欺になり、彼女たちが事務所の礼儀作法などの注意事項を守らなかったのでしかったことが脅迫になった。ワタシとしては痴漢冤罪に遭った気分でした」
 スキャンダルは法廷の場でも争われた。ここで肝心なのは原告が女の子3人ではなく、早川さんである点だ。
「さすがに目をつむっておれず、名誉棄損と損害賠償の民事訴訟を起こしたんです。ところが、裁判官が芸能界についてまったく不勉強で、どんなに業界の内部事情を説明してもらちが明かない。ついに堪忍袋の緒が切れ、裁判官批判をずいぶんしましたよ。そんな裁判が5年も続き、揚げ句の果て、こちらの請求はすべて却下され、逆にCD発売に関しての1人あたりの負担費用110万円を返金せよって判決が出た。むろん、控訴しました。でも、弁護士に言われたんです。たとえ勝ってもおカネは取れないだろうし、時間の無駄ですって。それで仕方なく取り下げました」
 かくして1審判決が確定。早川さんは計330万円を支払う羽目になった。
「そもそも不当判決だと思ってるから、一銭も支払う気はありません。和解を勧められたときも、“泥棒に追い銭を払う必要はない”と突っぱねてますし。カネが支払われなくても、彼女たちは一言も言ってこない。その一事がワタシに正義があったことを何よりも示してると思います」



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