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【あの人は今こうしている】
2007年7月26日 掲載
斉藤哲夫(「いまのキミはピカピカに光って」を歌った)

JR系列の食品会社でパートとして働きながらライブを…

 70年代は学生フォークの全盛時代。キャンパスを飛び出し、プロの道を選んだ学生がゴマンといたが、きょう登場の斉藤哲夫さんもそうしたひとりだ。メッセージ性が強い代表曲「悩み多き者よ」が懐かしい。また、その一方で、斉藤さんは宮崎美子が木陰でジーンズを脱ぎビキニ姿になるシーンで話題になったミノルタのCMソング「いまのキミはピカピカに光って」を歌っていた。斉藤さん、今どうしているのか。

「去年は『悩み多き者よ』が芝居やドラマに使われるわ、和田アキ子さんがアルバムに入れてくれるわと珍事が続いてね。極め付きが暮れに小田和正さんの『クリスマスの約束』って番組にゲスト出演したことだった。ホント、テレビで歌うなんて思いもよらぬことだもの、ハハハ」
 都営新宿線曙橋駅に近いライブハウス「BACK IN TOWN」で会った斉藤さん、こう言って笑った。
「そう、仕事のメーンは今もライブ。週末を中心にやってる。オレの場合、二足のワラジを履いての活動じゃない? で、どうしてもスケジュール的にそうなっちゃうわけ」
 つまり、他に仕事を持っているということか。
「オレ、若いころから歌でメシを食うのはナンセンスだと思ってて、常に別に働きながら、歌ってきたの。学生時代は実家(埼玉県鴻巣市)の食堂の手伝い、卒業してからは肉屋でのハム売りにバッタ屋、それと瀬戸物販売にトラック運転手、物流会社の倉庫管理といろいろやってきた。今はJR系列の食品会社で働いてる。もちろん、社員なんかじゃないよ。いうなれば、パートのオジさん。働いて1年になるのかな。オレの音楽活動を理解してくれているから、すごく助かってるね」

 さて、斉藤さんは70年、明治学院大2年のときに自ら作詞作曲した「悩み多き者よ」でデビュー。翌年には「されど私の人生」をリリースし、メッセージ性が強い曲で、“若き哲学者”と呼ばれた。
「『悩み多き者よ』は確か2000枚ぐらいプレスされた。初めてのレコード、そりゃうれしかったよ。ただ、現実的な親からは、“レコード出すのもいいけど、現金持ってこい”って言われた、ハハハ」
 80年には「いまのキミはピカピカに光って」が大ヒット。歌声が初めて全国に流れた。
「ギャラは5万円だったかなあ。宮崎美子さんとツーショットの写真を撮ったり、楽しい仕事だったね。でも、世間的には、オレが歌ってるのはほとんど知られてないみたい。ライブやコンサートで歌うと、みんなビックリしてる」
 夫人と娘2人の4人家族。
「最近、団塊の世代を意識してか、70年代のフォークが見直されてるよね。オレの昔の曲も復刻されてる。だけど、昔の歌ばかりじゃなく、新曲で勝負したいと思ってる。そのときは応援してよ」
 8月5日は北海道岩見沢市で、また6日は札幌で歌う。



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