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【あの人は今こうしている】 2006年5月2日 掲載
江澤信行今ね、クロネコヤマトにいるんですよ 昭和40年代のテレビは青春ドラマが花盛り。ヒーロー、ヒロインが続々と誕生し、茶の間の人気者になったが、きょう登場の江澤信行さんはそんな時代に活躍した東映出身の俳優。日本テレビの「でっかい青春」や「風の中を行く」などで高校生を演じた。今どうしているのか。 「役者やめて25年以上になるのに、取材だなんて、ちょっと照れるなあ」 東武線浅草駅前の「神谷バー」で会った江澤さん、ジョッキ片手に、こういって苦笑した。 「今ね、クロネコヤマトにいるんですよ。役者やめて女房と2人、弁当屋を始めたんだけど、これがパッとしない。で、店をたたみ、転職したってわけで。入社は昭和57年、33歳のときだから、今年で24年になる計算ですか。長く続いたのは故・小倉昌男さん(ヤマト運輸元会長)が従業員の家族を大切にしてくれた。これに尽きますね。小倉さんは役所と堂々と渡り合う気骨の持ち主であると同時に、ものすごい人情家でもありました」 現在は日本橋の「江戸通りセンター」に勤務している。 「各センターに“台車部隊”ってのがありましてね。文字通り、台車に荷物を載せて宅配する仕事で、毎日、台車を押してビルの谷間を走り回ってます」 さて、江澤さんは東映児童演劇研修所を経て、昭和34年に芸能界入り。当時、人気だった数々のヒーロードラマで子役として活躍した。 「まだ新人で売り出し中だった山城新伍さんの『白馬童子』、波島進、千葉真一さんの『七色仮面』、それと太地喜和子さんがまだ志村妙子って本名で出てた『ナショナルキッド』……。どうです、懐かしいでしょう」 子役を卒業後は青春ドラマに出演。昭和43年の「でっかい青春」に続き、「風の中を行く」などで高校生役を演じた。 「いくつも出た青春物の中で、一番思い出深いのは『風の中――』ですね。だって、主演はあの吉永小百合さんですよ。雲の上の人、と思ってた小百合さんがすぐ目の前にいるばかりか、親しく、かどうかはわからないけど、まあ、フツーに言葉を交わすことができる。あの感激は今でも忘れられません」 その後はスポ根や刑事ドラマなどが守備範囲に。しかし、いつしかブラウン管から姿を消した。 「東映がヤクザ、ポルノ色をだんだん強くしていったんです。自分としては、それに出るのに抵抗があった。で、こちとら江戸っ子でい、とばかりにスパッと役者をやめちゃったんです」 夫人と32歳の長男、30歳の二男、28歳の三男の5人家族。長男はすでに結婚、独立している。 「息子に関してはまるっきりノータッチ。それより、自分のことですよ。あと4年で定年でしょう。定年後はカイロプラクティックの仕事を始めるつもりで、去年の4月から学校に通い、腕を磨いてます。自分の施療院を持つ。この夢をぜひ実現したいもんです」 |
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